【現役独身外科医が語る】30代になって婚活とブログを始めた理由

恋愛談

「どうして彼女いないのか分からない」「結婚しようと思えばできるでしょ」「出会いはたくさんあるだろうに」「遊んでそう」

20代後半の頃からこういったことを言われ始めて数年が経った。耳にタコならぬ自壊した膿瘍ができるくらいには聞き飽きた。真面目に婚活している男性もこう言われることがあるのでは?

私が研修医の頃、ある出来事をきっかけに人生が大きく変わった。

婚約破棄である。

理由は濁すが、社会的事情とも言うべきか。医師界隈では少なくなと思う。今一度、男性医師がどういう経緯で結婚に至ることが多いか考え直してみた。

若手男性医師は誰とどうやって結婚しているのか?

一般的に男性医師は学生時代から付き合ってきた女医や看護師と結婚するパターンが多い。相手は違えど、初期研修医(医師歴1、2年)のうち、もしくは後期研修医(医師歴3〜5年)のうちに結婚すると安定して楽しい人生を送れるように私からは思える。もちろん幸福度というものは人それぞれだが。

それ故に、独身男性医師が出会った医療現場で素敵な女性(女医や看護師、コメディカル)と出会っても、既婚者もしくは彼氏がいることがほとんどである。

最初に書いた「出会いはたくさんあるだろうに」の答えは「YES」。「でも…」ということである。

後期研修医を終えて結婚できない医師は自称『拗らせモード』に入る。後期研修医終了後は自分の興味のある専門領域へ進む。我々、外科医は執刀が回ってくることも多くなり、一番波に乗る時期とも言える。選択する専門領域によっては、恋愛に割く時間が少なく、つい仕事に熱中して、気づいたら40歳を迎えた医師も少なくない。私はその波に乗っている最中である。

後期研修終了後の医師は、タイミングと本人の結婚に対する決意次第で順番に結婚していく。現代ではその多くが結婚相談所やマッチングアプリ、お見合いを通して結婚していることだろう。

私が婚活とブログを始めた理由

婚約破棄のあと、マイペースに恋愛をし、その間に結婚を考えれる人がいればいいなと思う程度の恋愛をしていた。独身でいる間は、時間の使い方も自由で、本当に楽しいものである。

そうしているうち30歳を超えて、周囲が子どもを持ち始める中、私は子どものいる家庭を持つことへの夢が芽生え始めていた。もともと子どもが大好きで、自分自身が趣味が多く、子どもみたいに楽しんでしまう性格である。

前記したように、職場では素敵な女性に出会えず、合コンをしたり、マッチングアプリを使用し、恋愛の幅を広げてみるが、一向に結婚ができなかった。

ある日、両親が結婚相談所の入会を勧めてきた。私は「相談所なんて、お金がかかるし、ルールも厳しいし、自由な恋愛ができない」と言って、入会など考えもしなかった。そんな中、またある大きな出来事が起きる。

親愛なる祖母の死であった。

生まれてから父の仕事も忙しく、母と祖母に育てられた私は長くの間、悲しみに浸った。さらに追い討ちをかけるかのように祖父の癌の再発もあった。

祖父は「なとれの結婚式で包むのが楽しみなんじゃ」と。

私の中ではこの言葉が決め手となった。祖父にとって初孫の自分の結婚がどれだけのことを意味するか考えた。祖父の癌もStageⅣであり、もう先は長くない。しかしできる限りのことはやりたいし、祖父の笑顔を見たい。そして家庭を持つという夢を叶えるため、結婚相談所の入会を決めた。

そしてその記録を残すことが、自分が婚活を必死に行った軌跡になると思ったためブログに残すこととした。

なとれ

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